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蒸し暑い日が続く中、ネット世界では、オンラインストレージが熱い状況が続いております。 BOX は無料で 10G 使えるオンラインストレージを iOS アプリインストールすれば 50G にアップグレードすることを発表し、amazon が fire phone を発売すればそこで使えるストレージを無制限にすると発表しました。Microsoftは OneDrive の無料アカウントで使える容量を 15G に増やすと同時に、全ての Office365 有料アカウントユーザーにもれなく 1T のストレージを使えるようにすると発表。そして Google はと言えば、今年の3月に月額1000円で 1T のストレージが使える有料オプションを発表したと思ったら、本日には月額 1200円で容量無制限(1つのファイル容量制限が 5T )という驚くべきオンラインストレージサービス Google Drive for Works を発表したという次第。 そんな中、Apple 社の iCloud は遅ればせながら iCLoud Drive という何でも保存できるオンラインストレージを開始する旨を WWDC で発表しましたが、無料アカウントでは 5G までしか使えず、 50G で年額1万円と少々お高いイメージが残ったままです。 情報を溜め込むのは今までは Google の十八番でした。これからはビッグデータというゴールを目指して誰も彼もがデータの所有者としての勝者を目指すようになってきています。Internet of Things 、あらゆるものがインターネットに繋がり、あらゆるモノがデータを生み出し、それは蓄積され、ビッグデータとして解析、二次利用、三次利用されていく時代になりました。車の自動運転はビッグデータなくしてはあり得ません。健康管理もビッグデータがあるからこそ日々のデータを溜め込む意義があるのです。データがどんどん溜め込まれていけば、そのうちある程度の病気予測や診断がスマートフォンで出来てしまう時代になるでしょう。 一方ではデータを預ける人にも、それらがどう使われるかを考えないとならない時代になってきています。 ジェニファー・ゴルベック氏が TED で語ったことによれば、facebook でカーリーフライの写真に「いいね」をするだけで、貴方は何歳くらいで性別は何で、どんな職業の人か、どんな宗教的または政治的傾向があるか、どんな性格なのか、攻撃的なのか保守的なのか、友人関係にはどんな職種・肩書きの人が多いか等、多くのことが正確に推測できることに成功していることを明かしました。我々は共感メディアと呼ばれる SNS を使うだけで、実は重要なデータを「預けて」いるのだということです。 ウェラブル、SNS、コネクテッド製品、クラウドサービス、いろんなモノがインターネットに繋がり、データを生み出し続けていく中、ビジネスにおいてもデータを蓄積していくことが重要になる日が近づいています。我々はどのように日々のビジネスの中からデータを生み出し、どういう方法で、それをどこに蓄積し、それを管理し、それを活用していくか、本腰を入れて考えないとならない時代になってきているのではないでしょうか。 そういう観点で iPad の活用を考えるのも1つの視点として重要になってきています。 |
iPhone , iPad のセキュリティが高いその理由は?
iPad が新たなモビリティ実現に向いたデバイスであると言われる所以は、やはりセキュリティの高さです。
しかしここで「セキュリティが高い」という意味を説明しておかねばなりません。
先日、ウィルスソフト Norton Internet Security で有名な、シマンテック社の上級副社長であるブライアン・ダイン氏が「ウィルスソフトで侵入を防止できるウィルスはわずか45%に過ぎない」と衝撃的な発言をし、これからのウィルス対策ソフトのあり方そのものを考え直す時期であることを述べました。
http://online.wsj.com/news/articles/SB10001424052702303417104579542140235850578
1)自己伝染機能を持つ
自らの機能またはシステム機能を利用して他のシステムに伝染する機能
2)潜伏機能
発病するための潜伏機能を持つ(特定時刻、一定時間、処理回数等)
3)発病機能
プログラム、データ等のファイルの破壊を行ったり、設計者の意図しない動作をする等の機能
シンクライアントPCという選択肢があります。しかしシンクライアントPCは良好なネットワーク環境が一定時間確保できなければならず、シンクライアントPCは重くバッテリーの問題もあり、さらにシンクライアントPC単体ではほぼ何もできないというのが、利用者にとってあまり魅力的ではありませんでした。
iOS のデバイス iPad ではどうなのでしょうか?
ハードウェア内部のデータが暗号化され、ウィルスの三大特徴に該当する動作を行うようなウィルスソフトを作って iPad に混入させるようなことはまずできません。USBメモリからウィルスソフトが入り込んでくることも、ブラウザで危険なサイトにアクセスしてウィルスソフトが入ってしまうことも、ウィルスソフトが添付されたメールから感染するようなこともありません。iOS はエミュレータ機能(エクセルで言うところのマクロのような機能)が許可されておらず(そのため Flash も動作しません)、アプリは勝手に利用者が意図しないような動作を行うことは難しく、他のアプリケーションやシステム内部のデータを書き換えるようなことも出来ず、デバイス内部のリソースにアクセスするにもユーザーの許可がなければ触ることもできません。
iPad がモビリティにおいて注目されている理由は、
- デバイス単体でプレゼンテーション、業務が PCほどではないにせよかなり出来る
- 社外のネットワークに晒された状態でも安全性が保たれる
- トレーサビリティやデータ保護においてもほぼ万全の体制が作れる
セキュリティを担保しつつ、今までになかった働き方をモビリティで実現させることができる iPad。iPad は PCではありませんが、PC ではない良さというのが十二分にあるのです。
企業での iPad 導入基礎講座「新しい道の探し方」
最大の原因は、新しい恋人に、古い恋人の良さを求めてしまうことです。
iPad はPCではありません。PCはiPadではありません。iPadはスマートフォンではありません。
これらは全く位置づけとしては別なものとしてスタートしないと、いつまでたっても話しが堂々巡りしてしまうのです。
例えば、PCは持ち出し禁止になって久しいという会社さまがあられます。
外出先で仕事を効率化しようというモビリティに関する取り組みが始まります。
外で使うのは iPhone なのか Android なのか iPad なのか他のタブレットなのか検討します。
そもそも外で何やりたいのという話しになります。
ユーザーは新しいデバイスでどんな働き方ができるのか知りませんから、PCでやってたことを回答します。
メールだ、スケジュールだ、エクセルだ、パワポだ、基幹システムだという話しになってくるとPCが一番適してるんじゃないの?となってきます。(元カノ、元カレがやっぱり良かった?)
システム部門も新しい管理基盤など用意したくないので、じゃぁ Windows のスレートPC(タブレット)にしたらどう?という話しになります。
待てよ、当社はPC持ち出し禁止だったわ。
で、終了です。この思考パターンはかなり多いパターンになっており、ここに陥ってしまった会社がそこから脱却するのは本当に難しくなってしまいます。
「そもそも何であの人と失敗したの?」(何でPCは外じゃダメになったのか)を忘れた議論は、新しい働き方を考えるベースになり得ません。
現在、世界中の大企業が「モビリティが企業の成長に最も欠かせないファクターである」という経営戦略をとっています。
皆様も、是非新しい働き方の形を考えてみてください。
iOS でクラウドを利用する場合の6つの注意点
「クラウド」というキーワードも、単なるメールやスケジューラではなく、もっとビジネスの根幹である人事や会計などの基幹システムにまでクラウド化の波が及んでいるのがよくわかります。
ここでは、そのクラウドをタブレットで利用する場合の注意点を書いてみたいと思います。
(1)SLA を確認する
クラウドシステムは、オンプレミスやプライベートクラウドとは違う、共用のサービスレベルが SLA として定められています。たとえば、稼働保証率、バックアップポリシー、データ返却、各種セキュリティポリシー、ログ取得レベル、ウィルスや外部攻撃への対処、アーカイブ(容量や期間)など、非常に重要な内容が記載されているドキュメントですので、よく内容を確認することが求められます。
(2)ユーザーの特定だけでは不足
クラウドシステムは、クラウドシステムまで閉域網が構築できるようなサービスは希です。当然インターネットに入り口が用意されているわけですから、ユーザー認証にくわえて、場所を認証するか(オフィスの中のみなど)などの対策が求められます。しかし、iPad はデバイスを持ち出すモビリティに強みがありますからユーザー認証に加えた追加の対策も求められます。
(3)情報漏洩の対策
iPad にデータを入れた場合のデータの取り扱いに関する規定・仕組み、または入れさせない仕組みなどが必要となります。
(4)データのトレーサビリティ
クラウドシステムはダイレクトにシステムに入り込むため、社内の監視対象から外れてしまいます。データのライフサイクルに応じたトレーサビリティを確保する必要があります。
(5)監査
クラウドシステムに誰がいつ入り、何をしたのか?というログの記録と監査できる体制が必要です。
(6)運用
ユーザの利便性だけではなく、運用サイドが簡易にユーザを登録したり、データの移行などが行えるかを確認しておく必要があります。
Author
ソフトブレーン・インテグレーション株式会社
代表取締役
柴崎忠生
ビジネス・インキュベーター
セキュリティ・コンサルタント
ITIL プロフェッショナル
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