緊急セキュリティアップデートが初リリース、対応は最新OSのみです! iOS/iPadOS/macOS
緊急セキュリティアップデートが iOS16.4.1 , iPadOS16.4.1 , macOS 13.3.1 向けに公開
ウィルスやマルウェアに対して安全性が高いと言われた Apple デバイスであっても、昨今のモバイルデバイスを標的とした様々な攻撃から逃れることはできません、さらにモバイルデバイスは生活の必需品であり、個人情報の塊であり、銀行の通帳のような機密性の高いデータまでが含まれるだけではなく、企業や政府関係の秘密データも業務利用では扱うことがあり得ます。このような機密性の高いデバイスであるからこそ、Apple はより迅速にセキュリティパッチを届けられる手段として Rapid Security Response を実装したと言えます。
気をつけていただきたいのが、緊急セキュリティアップデートが適用できるのは、最新の iOS 16.4.1 、iPadOS 16.4.1 、macOS 13.3.1 のみという点です。もしも MDM 管理をされていて、OS アップデートの遅延設定をされていらっしゃる場合は、緊急セキュリティアップデートは適用できませんのでご注意ください。
余談なのですが、AirPods のファームウェアアップデート 5E135 もリリースされているようです!
緊急セキュリティアップデートの適用
適用した緊急セキュリティアップデートを確認・削除する
緊急セキュリティアップデートは、OSバージョンは変わらず、セキュリティパッチのみが適用される仕組みですが、それによって不具合などが出た場合はここから削除が可能となります。
また、緊急セキュリティアップデートの削除についてはMDM側から削除制限が適用できるため、利用環境によっては削除は行えないケースもございますので、その場合はデバイス管理者に確認をしてください。
Jamf Pro から緊急セキュリティアップデートの制限
デバイス>構成プロファイル>制限>機能
- 緊急セキュリティ対応のインストール(iOS および iPadOS 16 以降、監督対象)
- 緊急セキュリティ対応の削除(iOS および iPadOS 16 以降、監督対象)
macOS の場合:
Restrictions>Functionality
- デバイスに 緊急セキュリティ対応 のインストールを許可する (macOS 13 以降)
- ユーザーが緊急セキュリティ対応 の削除すること許可する (macOS 13 以降)
Intune から緊急セキュリティアップデートの制限
デバイス>iOS/iPadOS>構成プロファイル>新規>設定カタログ>(プロファイル名)>設定ピッカー>[制約] から
- 高速セキュリティ応答のインストールを許可する
- 高速セキュリティ応答の除去を許可する