Apple Watch はビジネスを変革するのか?(2)
ペアリング解除したら初期化された!
Apple Watch は本当に邪魔臭くなることもなく、ごくごく普通に使えるちょっと便利機能のついた時計である。日々の行動で変わったことと言えば、時間を見るためやメールを確認するために頻繁にスマフォを出す必要がなくなったくらいだ。Apple Watch は難点も色々ある。例えばインストールしたアプリのアイコンが判別不能だし、見つけ出して起動しても全く起動できないことがある。何時間置いておいてもそのまま。電源を切ると立ち上げ直しに結構な時間がかかるので、あまりやりたくないがこういう場合は仕方なく再起動をかける。
ある日、全てのアプリが全く起動されなくなったので、試しにペアリングを解除したら、Apple Watch は完全に初期化されてしまった!
時計で使うアプリってどうなんだ??
筆者は時計として(勿論!)、メールやLINEのコミュニケーションツールの通知先として(これがあれば度々スマフォを覗かなくて済む)、メモの閲覧(Evernote含む)、アクティビティ管理ツールとして(歩数計や消費カロリーや心拍数。でもこれは何に使うかわからないでコレクションしているコレクターに気分は近い)、それから電卓とか日めくりカレンダー見たりそんなところだ。Apple が CM でやってるような、手書きのメッセージ送信機能は未だかつて使ったことがない。相手が居ないからだ。。。それからあとは電話。
ニュースもたまに見たいが、Flipboard という有名なニュースキュレーションアプリは起動すれば便利なのだろうが、実際には起動している時間を考えたらiPhone取り出してロック解除してアプ リを起動する方が早いし便利だ。LINE は送ってきたメッセージを確認することはできるが返信には全く使えない。
それから Siri も相変わらず使えない。Google の音声検索が優秀なのは、Google での検索結果が音声入力の判別単語として認識されるから最近の話題の妖怪ウォッチのキャラクターの名前なんかは Siri には判別不能でも Google なら問題なく認識するというわけだ。待ち合わせ場所にいる人に Siri にメッセージを送ってもらおうと奮闘した結果、送る前に待ち合わせ場所に着いてしまった。そんな感じだ。文字が打てないというのはもどかしいものである。
あとは電話
車の中で電話が鳴る。ハンズオンの仕組みがあればそれを使うが無い社用車の場合は、運転しながら特別に腕をあげるようなポーズも不要だし、時計に向かって話しかけなくても高指向性マイクなのでそのまま通話が可能なのだ。スピーカーは小さくて声も小さく、うるさい雑踏の中では厳しいかもしれないが、車の中ではかなり使い物になる。
そんなわけで、Apple Watch でメッセージをやりとりしたり、子供とゲームやるのには正直向いてはいない。なんとなく思うのは、Apple はスマートフォンの発明によって人々のコミュニケーションをガラッと変えてしまった。あまりの予測不能なイノベーションによって、それは良い方にも悪い方にも作用した。そして7年経った今、Apple は人々のスマートフォンへの依存度が高まる一方なこと、コミュニケーションのあり方をも再定義しようとしてるのではないかと感じられもするのだ。
次回はもうちょっと突っ込んだビジネス利用に関して考えてみようと思う。