iOS 11.2.2 、macOS High Sierra 10.13.2 公開で CPU 脆弱性に対応

Intel 社の株価が恐ろしい勢いで下落している要因である Meltdown と Spectre というCPUに存在する脆弱性。この危険さはイマイチ一般のユーザーにはピンと来ないものの、危険なんだろうなぁというのはわかるけど、どうしたらそれを防げるのがわからないことから、ジワジワとパニックのようにIT業界だけならず、CPUを搭載している機器を利用しているあらゆる業界に広まりつつあるわけです。そしてこの脆弱性の中に出てくる「投機的実行」というのを聞いて、さらにわけがわからなくなるのですが、簡単に言えば命令を一個一個実行すべきところを、まとめて実行しておくことでCPUの処理速度を速めておこうというロジックのようです。で、単純にそこに脆弱性があるならハード的に交換しない限り対策は無理なんじゃないの？という疑問もわくのですが、投機的実行を抑制したり、メモリを常にきれいにしておくなどの対策で、プログラム動作速度は遅くはなるもののある程度は防げるだろうというのが業界全体の対応策のようです。

Spectre は特権レベルでのプログラムが必要なのに対して、Meltdown はユーザーレベルで実行できてしまう脆弱性であるので危険度は高いのですが、Appleは Meltdownを守るために、iOS 11.2、macOS 10.13.2、およびtvOS 11.2ですでに軽減策をリリースしており、Specterを守るために追加アップデートである iOS 11.2.2、macOS High Sierra 10.13.2 がリリースされました。補足ですが、Apple Watchは、MeltdownまたはSpectreの影響を受けません。OS X El Capitan 10.11.6 and macOS Sierra 10.12.6 のユーザーに対しては、　Safari 11.0.2 がアップデートリリースされ、Spectre の脅威に対策されています。

Apple 社からの公式な対応声明
https://support.apple.com/en-us/HT208394

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