iOS15.2 , iPadOS15.2 , tvOS15.2 , watchOS 8.3 , macOS Catalina , Big Sur , Monterey アップデートが来ました
ここ数日IT業界は過去史上最悪と呼ばれる脆弱性 Apache log4j 問題が話題をかっさらっていますが、Apple 界隈では iCloud が既にこの脆弱性は対応済みと発表がある中、ひっそりと他の脆弱性対応が沢山含まれた iOS , iPadOS , tvOS , macOS がリリースされました。アップデート内容を見ると、なんやら普段あんまり使わない部分のアップデートが多いような・・・?Siri に頼んで音楽再生してくれる Siri 専用?の Apple Music Voiceプランという月額480円の謎プランが出ましたが、それへの対応も含まれています。Apple Music のエントリープランという位置づけなのでしょうかね?デジタル遺産機能は、これから全てのクラウドサービスに求められる機能だと思いますが、Apple さんも遅ればせながら対応という形です。
しかし重要なアップデートもエンタープライズ向け機能アップデートには含まれています。
- iOS15.2 が iPhone6s 以降。
- iPadOS 15.2 がiPad Pro (すべてのモデル)、iPad Air 2 以降、iPad (第 5 世代以降)、iPad mini 4 以降、iPod touch (第 7 世代)。
- tvOS 15.2 が Apple TV 4K および Apple TV HD。
- watchOS 8.2 が Apple Watch Series 3 以降。
- macOS Catalina に、セキュリティアップデート 2021-008 Catalina がリリース。
- macOS BigSur 11.6.2 がリリース。
- macOS Monterey 12.1 がそれぞれリリースされています。
iOS 15.2 , iPadOS 15.2 のエンタープライズ機能アップデート
- 監視対象デバイスに対して、メール Privacy Protection を制限可能になりました。Restriction Payload 内の allowMailPrivacyProtection キーが追加。
- Apple Configurator 2 に接続されたデバイスのホーム画面レイアウト編集ができない不具合の修正。
- カレンダーの無応答、遅延などの不具合の修正。
- NTLMを使用するプロキシが認証できない不具合の修正。
- 一部のデバイスがセルラー経由でソフトウェアアップデートをインストールできなかった不具合の修正。
- MDMで配信された証明書が使用できなくなる不具合の修正。
- iCloudバックアップの制限が適用されなかった不具合の修正。
macOS Monterey 12.1 のエンタープライズ機能アップデート
- Appleシリコンがイーサネットに接続されているMacコンピュータは、MDMによって[すべてのコンテンツと設定の消去]が実行されたときに自動的にアクティブ化できるようになりました。
- 画面共有は、MDMによってのみリモートで有効にできるようになりました。
- DMによって制限されているときにiCloud写真が有効になる不具合の修正。
- ソフトウェアアップデートが認証のためのスマートカードの強制を認識できなかった不具合の修正。
- FileVaultリカバリキーのローテートができなかった不具合の修正。
iOS 15.2 新機能
Apple Music Voiceプラン
- Siriを使ってApple Musicのあらゆる曲、プレイリスト、ステーションにアクセスできる新しいサブスクリプションタイプ
- “Siriに話しかけてみてください”で再生履歴および“いいね”と“好きじゃない”に基づいたおすすめのミュージックを提案
- 曲をもう一度再生する機能で、最近再生したミュージックのリストにアクセス可能
プライバシー
- “設定”のAppプライバシーレポートを使用して、過去7日間にAppから位置情報、写真、カメラ、マイク、連絡先などにアクセスされた頻度、およびネットワークアクティビティを確認することが可能
Apple ID
- “デジタル遺産”機能により、あなたの死後にあなたのiCloudアカウントと個人情報にアクセスできる人を故人アカウント管理連絡先として指定可能
カメラ
- iPhone 13 ProおよびiPhone 13 Pro Maxで超広角レンズに切り替えて写真やビデオをマクロ撮影するためのマクロ撮影コントロール
TV App
- “ストア”タブで、映画をすべて1か所でブラウズ、購入、レンタル可能
CarPlay
- Appleマップで、右左折車線、中央分離帯、自転車レーン、横断歩道などの道路の情報が詳しく表示されるように機能を改良(対応している都市のみ)
このリリースにはiPhone用の以下の機能向上も含まれます:
- iCloud+のサブスクリプション登録者が一意のランダムなメールアドレスを作成できる“メールを非公開”機能が“メール” Appで使用可能
- 省電力モード中のiPhoneを”探す”で最大5時間検出することが可能
- “株価”で、ティッカーの通貨を表示したり、チャートを表示したときに年初来のパフォーマンスを確認したりすることが可能
- “リマインダー”および“メモ”でタグの削除や名前の変更が可能
このリリースにはiPhone用のバグ修正も含まれます:
- VoiceOverが動作中にiPhoneがロックされているとSiriが応答しないことがある問題
- 他社製の写真編集AppでProRAWの写真を表示すると、露出オーバーに見える場合がある問題
- iPhoneがロックされていると、ガレージドアを含むHomeKitシーンがCarPlayから実行されない場合がある問題
- CarPlayで一部のAppの“再生中”情報がアップデートされない場合がある問題
- iPhone 13モデルでビデオストリーミングAppのコンテンツが読み込まれないことがある問題
- Microsoft Exchangeユーザのカレンダーイベントが間違った日に表示される場合がある問題
セキュリティアップデートについて
- iOS , iPadOS 15.2 のセキュリティアップデート
- macOS Catalina Security Update
- macOS Big Sur 11.6.2 Security Update
- macOS Monterey 12.1 Security Update