iPhone , iPad のセキュリティが高いその理由は?
iPad が新たなモビリティ実現に向いたデバイスであると言われる所以は、やはりセキュリティの高さです。
しかしここで「セキュリティが高い」という意味を説明しておかねばなりません。
先日、ウィルスソフト Norton Internet Security で有名な、シマンテック社の上級副社長であるブライアン・ダイン氏が「ウィルスソフトで侵入を防止できるウィルスはわずか45%に過ぎない」と衝撃的な発言をし、これからのウィルス対策ソフトのあり方そのものを考え直す時期であることを述べました。
http://online.wsj.com/news/articles/SB10001424052702303417104579542140235850578
1)自己伝染機能を持つ
自らの機能またはシステム機能を利用して他のシステムに伝染する機能
2)潜伏機能
発病するための潜伏機能を持つ(特定時刻、一定時間、処理回数等)
3)発病機能
プログラム、データ等のファイルの破壊を行ったり、設計者の意図しない動作をする等の機能
シンクライアントPCという選択肢があります。しかしシンクライアントPCは良好なネットワーク環境が一定時間確保できなければならず、シンクライアントPCは重くバッテリーの問題もあり、さらにシンクライアントPC単体ではほぼ何もできないというのが、利用者にとってあまり魅力的ではありませんでした。
iOS のデバイス iPad ではどうなのでしょうか?
ハードウェア内部のデータが暗号化され、ウィルスの三大特徴に該当する動作を行うようなウィルスソフトを作って iPad に混入させるようなことはまずできません。USBメモリからウィルスソフトが入り込んでくることも、ブラウザで危険なサイトにアクセスしてウィルスソフトが入ってしまうことも、ウィルスソフトが添付されたメールから感染するようなこともありません。iOS はエミュレータ機能(エクセルで言うところのマクロのような機能)が許可されておらず(そのため Flash も動作しません)、アプリは勝手に利用者が意図しないような動作を行うことは難しく、他のアプリケーションやシステム内部のデータを書き換えるようなことも出来ず、デバイス内部のリソースにアクセスするにもユーザーの許可がなければ触ることもできません。
iPad がモビリティにおいて注目されている理由は、
- デバイス単体でプレゼンテーション、業務が PCほどではないにせよかなり出来る
- 社外のネットワークに晒された状態でも安全性が保たれる
- トレーサビリティやデータ保護においてもほぼ万全の体制が作れる
セキュリティを担保しつつ、今までになかった働き方をモビリティで実現させることができる iPad。iPad は PCではありませんが、PC ではない良さというのが十二分にあるのです。