iPhone に Fortnite が戻ってくるかも?を強烈に予感させる iOS 17.4 がリリース
iPhone に Fortnite が戻ってくるかも?? iOS 17.4 とは
そんな中、EU は世界のクラウドサービスベンダーに対して、Digital Markets Act(DMA)の遵守を強制することになり、Apple も泣く泣く Alternative App Marketplace を許可する動きとなりました。
Apple公式:Update on apps distributed in the European Union
EU と言えば 2020年から App Store は独禁法違反なのではと調査をしたり、いやそのライトニング端子とか Apple 規格のもの止めろよで本当に USB-C に変えさせたり、この App Marketplace の解禁もそうですが、今は Apple Pay の Wallet も支配的立場の濫用であるとして、Wallet も各社の Wallet と交換できるようにすべきと、Apple 製品が Apple 製品である所以の垂直統合モデルの破壊神として突っ走っておられます。大企業の市場支配力の乱用を防ぎ新規参入しやすい経済環境を作ることが目標なので、結果的にはユーザにもメリットのある事が多いのも事実です。
それにしても・・・遠からず現在の Epic Games Store が、そのまんま、代替アプリマーケットプレースとして登場するのが目に見えるようです。
iOS 17.4 の本当のリリースの意味は 外部 App Store が始まること
iPad OS 17 リリース内容(support.apple.com/ja-jp/109042)
と上記の通り、バグFixとか絵文字追加とかリリース内容はありますが、真のアップデートの意味は、そうです、つまりサイドローディング App が公式に許可される時代がまもなく来ようとしてるということです。EU が舵を切った方針は世界に波及していくのが常だからです。
そんなエンドユーザの1人として喜んでるわけにもいかないのが、エンタープライズユースの組織ユーザの管理者でしょう。「なになに、サイドローディングアプリが許可されるですと?」と腰が浮き上がる方も多いと思います。
後ほど説明しますが、エンタープライズ機能で追加された内容を見ていると、おお遂に来たか!と思うものがいくつかございますね。
iOS 17.4 と iPadOS 17.4 のエンタープライズ追加対応内容
- iOS 17.3 から盗難デバイス保護機構が導入されたiPhoneですが、何気にONにしたらそうそう簡単にOFFにできなくなるこの機構、色々問題があるようで、iOS 17.3 の時に「MDM登録、MDMから Exchangeアカウント構成するためには、盗難デバイス保護はOFFにしないとできない」となっておりましたが、色々問題もあったようで、iOS 17.4 からは、モバイル デバイス管理 (MDM) に登録したり、Exchange アカウントを構成したりするために、盗難デバイス保護を無効にする必要はなくなりました。利用頻度の高い場所にデバイスが存在しない場合は、1 時間待たなければならないルールはこれまで通りとのことです。
- 管理されたオープンイン制限があるデバイスで数千の連絡先が登録されているとき、電話をかけたり、連絡先を検索するとき不安定だった問題が解決されています。
- 管理対象 Apple ID を持つユーザーは、学校または企業によって許可されている場合、学生 ID または従業員バッジを Apple Wallet に追加できるようになりました。
- Alternative App Marketplace「代替マーケットプレイス」からのインストールを管理するために、新しい MDM制限項目とリモートコマンドが利用可能になっています。
- ユーザーの特定のデバイスとオペレーティング システムのバージョンの機能に合わせてアプリの配信を調整可能な、iOS、tvOS、watchOS アプリのインストールを最適化できる「App Thinning(アプリ間引き)」と呼ばれる最適化が利用可能となりました。これによりアプリの占有ディスク容量は最小限に抑えられ、Apple によって適用される将来のアップデートに対応するアプリを作成可能になり、他のアプリやコンテンツのためのスペースが増えることでダウンロードが高速になり、ユーザー エクスペリエンスが向上するとのことです。(iOS & iPadOS)
- 壁紙を設定するコマンドは、その後の試行でも失敗しなくなりました。(iOS & iPadOS)
- エンタープライズApp が Shared iPad で起動できない問題が解消。(iPadOS)
MDM で管理するアプリのインストール制限に関する変更点
- 代替アプリマーケットプレースからのAppインストールを許可(allowMarketplaceAppInstallation)このキーを False に設定すると、代替アプリマーケットプレースからのAppインストールが制限されます。iOS 17.4 以上の監視モードデバイスが対象です。
- 既存のキー、Appインストールの許可(allowAppInstallation)を制限した場合、代替アプリマーケットプレースからのAppインストールも制限されるようになります。
- 既存のキー、インストールAppの削除を許可(allowAppRemoval )を制限した場合、代替アプリマーケットプレースからインストールされた App の削除も制限されるようになります。
- 既存のキー、指定したApp の Bundle ID を許可/ブロック(allowListedAppBundleIDs / blockedAppBundleIDs )を制限した場合、代替アプリマーケットプレースからインストールした App の Bundle ID を指定することで、許可/ブロックを制御することができるようになります。
- 今までのインストールされたアプリの一覧、アプリのインストール、アプリの削除のリモートコマンドは、代替アプリマーケットプレースからインストールされたアプリにも適用されるように変更されました。